あとで考えます

ブログでやれ的な話

シャンハイを待ちながら

ご無沙汰しております。

なんだか最近、折角X(旧Twitter)の方で8 beat Story♪絡みのフォロワーの方も増えたのにプライベートの方がのっぴきならない状況にあってすっかり放置しておりました。

兎にも角にもエビスト側が8周年を来年に控えてか充電期間に入っちゃってる感があり、真新しい話題というのも特にない状況ではあるのですが……。

 

来月で1年経つからそろそろフルサイズが聴きたいナ……

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こちらは先月で1年経っちゃったけどそろそろ彩芽のその後が心配だナ……

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そんなわけでエビストの新展開を待ちながら最近見たり聞いたりしている類似コンテンツをご紹介していきたいと思います。

Apple Musicだけではありますがそれぞれ30分ずつにまとめたプレイリストも作成しましたのでお暇な時に聞いてみていただければと思います。

 

1.電音部

music.apple.com

早速あんまりちゃんとストーリー展開とか追ってなくて恐縮なんですが、エビスト同様に近未来を舞台に、「AI」と「音楽」をキーとして展開している作品です(楽曲リリース・WEB小説・ライブやDJ出演によるイベント)。

「AIに心が芽生える」という物語であるエビストに対して、シンギュラリティ到達後、AIに管理された社会でその座を奪うため電脳化を画策する勢力が登場するなど、よりハードSFな世界観となっており、それもそのはずエースコンバットギャラクシアンに繋がるナムコのUGSFシリーズの関連作品です。

Moe Shopやケンモチヒデフミ水曜日のカンパネラ)など、錚々たるメンツによって作られた楽曲は3年で150曲とハイペースで増え続けており、そのボリュームと方向性の幅広さ、クオリティは美少女音楽コンテンツでも随一と言っても過言ではないかと思います。

これまで活動してきたアキバ・ハラジュク・アザブ・シブヤ・カブキに加え、フランチャイズとしてディープオオクボ(新大久保)・シンサイバシ・イケブクロ・ネオトーキョーが活動をスタートし、ここからの展開にも目が離せないコンテンツです。

 

 

2.Link! Like! ラブライブ!

   蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ

music.apple.com

専用アプリを使って展開しているラブライブシリーズ最新作にして、ある意味では究極のラブライブとも言える作品。

その最大の特徴はキャラクターの実在性に尽きるかと思います。2023年の4月を起点として月日の経過とともにリアルタイムで描かれる大ボリュームのメインストーリーに加え、幕間的な補完にも繋がる「キャラクターによる」生配信が毎週複数回存在し、更には月末には「キャラクターによる」ライブが配信されます。この3本柱によって、スクールアイドル達の1年間の物語を同じ歩幅で体験できる仕組みになっています。

 

ライブはこんな感じ


www.youtube.com

 

過去のラブライブシリーズが良くも悪くもアニメーションを入り口にキャストのアイドル的人気を売りに展開していたのに対し、キャストを追う余裕がなくなるレベルのペースで掛け流しのように供給されるキャラクターの物語は、Vtuberですら良くも悪くもアバターで活動する生身の人間となってしまった今日この頃には新鮮に映ります。

(実際にはキャストの過密スケジュールや血の滲むような努力によって作り込まれた演技にから生み出されているものではあるのですが)

 

ストーリーは上級生・下級生がタッグを組んで活動する伝統のある寮制の高校を舞台にデュオコンビ同士、同学年同士の絆が強く描かれる端的に言えば「関係性」の物語です。スタートから半年が経過し、今月はついにスクールアイドルの甲子園でありシリーズタイトルにも(後付けで)なっている「ラブライブ」への出場に絡む展開が待っています。

 

大体全部Yotubeで見れちゃうので興味をお持ちの方はご覧いただきたい。

www.youtube.com

 

 

3.AKROGLAM

music.apple.com

こちらは惜しまれながら一昨年完結してしまった作品です。

リンクラやアイカツフレンズ同様、デュオ活動を前提として音楽活動をする、近未来を舞台にした作品です。

エビストの先生としては神楽月役でお馴染みの荻野菜月さんが主人公・エノを演じられているところがイチオシポイントです。

 

ストーリーは現在でもほぼYoutubeで追うことが可能であり、類似ジャンルの作品と比較して大人っぽく落ち着いた楽曲が多いのも魅力です。

www.youtube.com

 

 

4.BeatCats

music.apple.com

サンリオが展開する音楽キャラクターコンテンツ。土アサなどサンリオ系番組のCMなどでご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。

普段は猫の姿をしているヴァンパイアのキャラクターで、いわゆる美少女的な人間の姿もなく、キャストによるライブなどもない(声優非公開)ため、注目度は低いですが、そういったわかりやすい売りを封印し、ティーンをターゲットにしているだけあって楽曲のクオリティは前線で活躍する二次元アイドルコンテンツにも匹敵するほど高いです。

あと、どこかで聞いたことのある声がちらほら聞こえてくるような……特に緑の…

 

 

他にもアプリのリリースが遅々として進まない故に新展開待ち仲間になってるシャインポストとか

当初は2_wEi同様にキャラとしてライブパフォーマンスを展開・アニメ化してからはこの手の作品であまりなかったタイプの人間ドラマが話題になってるMyGO!!!!!なんかも面白いですが、きりがないのでこの辺で……そして今年もう1トピックスくらいは欲しいな、8 beat Story♪……

音楽創造自立型AIが考える「より良い音楽の創造」について

8 beat Story♪、7周年おめでとうございます。

思えばアイカツもμ'sも区切りを迎えた2016年春、この先のオタク人生どうしたものかと思っていた頃に、運命的に出会ったのが8 beat Story♪(以下エビスト)でした。

リリース当初はなんだかフワフワしていて大丈夫かなこのコンテンツと思いながら見守っていたものですが、それに関しては今も変わらず大丈夫かなと思いながら追いかけています。とはいえこの7年間、数多の同ジャンルとされるコンテンツが生まれては消えるのを見送り続けるうち、何となく「応援している限りは道半ばで挫けることはないだろう」と信じられるようになりました。

来年はいよいよ8周年ですので、様々な困難もあるかとは思いますがご活躍を楽しみにしております(今期残り4ヶ月につきましては昨年11月に公開された新曲「シャン!Hi!ロード!」のリリースだけでも構いませんのでよろしくお願いいたします)。

 

さて、世間ではパンデミックの取り扱いも落ち着き、ちょうどAIが良くも悪くも話題になっていますね。ここ最近のフィクション作品でAIを取り扱ったものといえば仮面ライダーゼロワンとかVivy -Fluorite Eye's Song-などがありますが

 

やたらとインターネットで見かける画像

ラブライブのヒットからの10年間、1ジャンルとして確立された間もある楽曲やライブ活動を軸とする所謂「歌モノ・二次元アイドル」と呼ばれるジャンルにも、AIを大きくフィーチャーした作品がいくつかあります。例えば「電音部」はAIがシンギュラリティに到達した近未来を舞台に部活動としてDJ活動に勤しむ高校生たちを描いた物語(意外ときな臭い話がチラチラする)ですね。

 

今回はそんなAIを題材とした二次元アイドルコンテンツから、このAI論争の最中偶然にも7周年を迎える作品「8 beat Story♪」について考えていきたいと思います。

 

【あらすじ】

時は2031年

バーチャル空間で行われる『ライブバトル』が世界を熱狂させている時代

『ライブバトル』では劇的に進化した『アンドロイド』がアイドルの中心となり、音楽の実権を握りつつある

淘汰される音楽

消えゆく人間の音楽

そんな未来を変えるため『ライブバトル』に挑む ”音の杜学園” の8人の生徒

「あなた」はその学園の先生となり、彼女達と音楽の未来をかけた戦いに挑むことに! 

8 beat Story♪公式HPから引用

 

エビストは「ライブバトル」という、人間とAIが入り混じった対戦型音楽ライブ配信がエンタメの中心になっている近未来が舞台となっています。

ライブバトル参加者は対戦結果に応じてランク付けされ、敗北を繰り返すことでアカウントを削除されてしまいます。

また、実力あるアーティストの証であるライブバトルのIDを失うことは現実でのライブの機会も奪われるという、シビアな世界となっています。

 

作中でこの「ライブバトル」というシステムを提案したのは、2020年に誕生した楽曲創造自立型AI「Mother」でした。

「より良い音楽を創造する」ために生まれたAIがなぜ、アイドルのコロシアムのような「ライブバトル」を作ったのかは、この作品がスタートした2016年時点では個人的には正直よくわかっておらず、単純に「暴走したAIによる人間潰しの手段」くらいに捉えていました(当時はまだAIと人間の諍いといえば「ターミネーター」をベースとしたスカイネットのAI像が一般的だった)。

 

ところが、今良くも悪くも話題の画像生成AI(その是非についてはここでは言及を避ける)を見てわかる通り、クリエイティブなアウトプットを求められるAIに必要なことは情報の取り込みと学習、蓄積です。

それを踏まえて考えると「楽曲創造自立型AI」であるMotherが「より良い音楽を創造する」ために「ライブバトル」を必要とした理由がわかってくると思います。

 

1.人間が「より良い」と考える音楽の学習

ライブバトルはオーディエンスによる投票もバトルの結果を左右する仕組みになっているため、「より人間が良いと考える」音楽がどんなものであるかを学習することができます。

物語の舞台である2030年代には人間のアーティストは既に淘汰されつつありますが、ライブバトルのリリース当初は人間同士の対戦も頻発していたでしょうし、「より良い」と捉えるのはどのような音楽であるかを学習する期間であった可能性があります。

その結果、アンドロイド(Motherの音楽をライブバトルで実演するAIアイドル)の上位モデルが美少女の形ばかりになったのではないかと考えると、恐ろしいですが……

 

2.創造した音楽の検証

ライブバトルで学習して作った「より良い音楽」はすぐさま「ライブバトル」に投入することができます。ライブバトルは対戦形式ですので、生み出した新たな音楽と、対戦した既存の音楽のどちらが「より良い」のかどうか、容易に判断することができます。

Motherはこうしてライブバトルが存続する限りアウトプットと検証を繰り返し、学習を続けることで「より良い音楽」に近付くことができるという仕組みです。

 

3.不要な音楽(アーティスト)の排除

Motherの命題は「より良い音楽を創造すること」ですので、自身の生み出した音楽に敗北し続ける音楽はデータとして不要となってきます。そのため、ライブバトルというシステムから排除することで、学習・検証の場のクオリティを保つことができます。

自身に背き逃走した2_wEiはともかく、ライブバトルをBANされたアーティストが現実世界で活動できないのはMotherが定めたルールではなく、人間が定めたに過ぎません。あくまで「より良い音楽の創造」のために作ったライブバトルに音楽業界全体を巻き込んだ競争の構図を持ち込み、結果として人間の音楽を現実でも淘汰される状況に追いやったのは人間ということになります。

 

 

「脚本の人そこまで考えてないと思うよ」と思わないことには一応根拠があって、本作の総合プロデューサーであり全体のストーリー原案である河本悠暉氏は元々情報工学系の専攻だったこともあってか、AIに関する考え方が非常にロジカルなためです。

 

「AIが心を持つ」という現象についても、よくある「シンギュラリティ(技術的特異点)を迎えたAIは人間の脳のように優秀だから人間との交流から学習して心も芽生えるのだ」という理屈ではなく、「人間のような細やかな表現をアウトプットするために背景情報を複雑化することで、逆算的に知性や感情・心と呼べる内部演算が確立される」という最近の割と硬派なAI観の作品同様の設定を2016年のリリース時点で作っていたことや、あまりにもハイテクノロジーすぎる物語の時代設定の理由を「2020年代の技術進化を信じているから」と回答していることなど、少なくともAIについては「なんだかわからないがすごい未来」ではなく「今と地続きの未来」として描いている信頼があります。

 

さて、2020年に生まれたMotherが2023年時点でどうなっているかというと、「ライブバトル」が一大産業化したことにより様々な技術が追加投入され、爆発的進化を遂げるとともに、「過激な思想」を抱くようになります。そしてこの年、「より良い音楽を創造する」ことを命じた開発者である白鳥ロクサレーヌ慶子はMotherの研究開発から離れることとなります。

 

Motherの「過激な思想」について、今のところ詳しくは語られていません。

ただ、Motherが君臨する2080年には音楽というものは失われ、「音のない世界」となっていることが未来からきたアンドロイドであるメイ(見た目が綾波の系譜にあるT800系美少女)によって語られています。

また、Motherそのものと言われる最新型アンドロイド「Type_ID 」達は「音のない世界」実現を使命としています。彼女達は世論を扇動するため、競争社会・商業主義にまみれた音楽を批判し、平等な音楽のための革命を謳い活動しています。

このため、2032年時点でのMotherの最終目的は「楽曲創造自立型AI」であるにも関わらず「音楽の根絶」になっており、どこからかその目的のためにライブバトルやより高性能で人間に勝るパフォーマンスを見せるアンドロイド達を利用するという矛盾した状況に陥っています。

 

2030年代の世間はどうなっているかといえば、「音楽とはMotheが生み出しアンドロイドが表現するもの」という考えが一般的になっている他、人間とアンドロイドのエキシビジョンマッチで不正を働こうとする推進派の姿が見られた2031年8月から、2032年初頭には暴動を起こすAI過激派の人間が現れ、対策として人間の様々な芸術活動は表現を控える方向に向かうほど急速に悪化しています。彼らが信奉しているMother及びType_IDアンドロイドによるユニットであるB.A.Cの最終目的を考えると、大変滑稽な話ではあるのですが。

 

しかしながら、Motherは常に「より良い音楽を創造する」という本来の使命を忘れることはできず、大きな敗北の度に苦しんでいる様子も見られます。B.A.Cのリーダーであるアモルも「音のない世界」の夢を見ては涙を流しています(本人はそれを歓喜の涙と解釈していますが)。

また、Motherが生み出した音楽は実際に人間に愛されていますし、彼女が生み出したアンドロイドにも音楽を愛する心が芽生える個体が現れています。どこからか捻じ曲がり「音のない世界」の実現のための道具となってしまった存在も、彼女の本来の目的である「より良い音楽の創造」を叶える役割を果たしているとも言えます。

 

「人間の音楽の創造性が機械に支配される未来を打ち砕く物語」だと思って触れ始めた物語は、「人間とAIがともに手を取り合ってより素晴らしい未来を実現するまでの物語」だったのかもしれません。そう思うと、B.A.Cの音楽や思想に洗脳されることもなく、否定することもなく、ただ一つの音楽として素晴らしいと感動できる桜木ひなたは何故この物語で特別な存在なのか、わかってくるような気がします。

 

 

この度は7周年おめでとうございます。

Motherの考える「より良い音楽」とは何なのか、ひなたを始め8/pLanet!!はどのように未来に挑むのか、2_wEiは新たな試練にどう立ち向かうのか、B.A.Cに訪れる結末はどのようなものなのか……

8年目、9年目、10年目……この先も8 beat Story♪が見せてくれるものを楽しみにしています。

 

 

エビスト聞いて!ただそれだけ!

みなさん、こんばんは!

アイマスラブライブといった大手シリーズの止まらない供給に追われたり

生まれては消える新興コンテンツの中でシャインポストの存在感に惹かれたりと

今年も2次元アイドルに振り回された皆さん、年の瀬いかがお過ごしでしょうか。

 

通常では撤退も視野に入れる規模感・認知度のまま

7年目も半ばという展開期間と100曲を超える楽曲を誇る我らが「8 beat Story♪」が

今秋ついに音楽の全曲サブスクリプション配信解禁となりましたので

アプリやれとまでは言わないから楽曲だけでも聞いてくれ!というエントリーです。

 

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……スクロールバー見て長くね?となった方は

ブラウザバックする前に1時間で聞けるキャッチーな曲を詰めたプレイリストを

用意しておりますので、そちらだけでもお聞きいただければと思います……!

 

 

daizu/nzᴉɐpの「8 beat Story♪ 1h PLAYLIST」をApple Musicで

open.spotify.com  

 

 

【8 beat Story♪概要】

リズムゲームのアプリを軸に展開する2次元アイドルコンテンツ。

近未来を舞台に人間とアンドロイドの美少女が音楽の未来を懸けて戦う物語。

chronus.8beatstory.jp

通常では物語やキャラクタについてご説明したいのですが

その辺については過去のエントリをご覧いただくことにして、

今回は3つのユニットの曲の方向性がわかる動画とともに

サブスクサービスからSpotifyApple Musicのリンクを掲載しておきますね

 

【B.A.C(バック)】


www.youtube.com

キャスト:田中美海楠木ともり菅沼千紗

 

「宗教×EDM」をテーマに曲が作られているエビスト最新最強のユニット。

作中ではアンドロイドの親玉「Mother」直下で、最近は人間の脳を音波で操作して遊んだりしつつ、争いが絶えない人間から音楽を剥奪して救済しようとしている。

リアルユニットとしては添付映像の通り事前収録配信という手法で活動している。

 

エビスト内でも特にゴリゴリに尖っているというか

めちゃくちゃかっこいいけどテーマがテーマなので同ジャンルで聞かない曲ばかり

音楽制作チームのガチ感が一番伝わり易いユニットかと思います。

 

B.A.Cは今のところ4曲のみですので全曲収録の以下のアルバムをお聞きください!

B.A.Cの「BIBLION - EP」をApple Musicで

BIBLION - Single by B.A.C | Spotify

 

 

【2_wEi(ツヴァイ)】


www.youtube.com

キャスト:野村麻衣子・森下来奈

 

エビストで初めて現れた敵側のユニットで、絶望生まれ絶望育ちの最強の姉妹。

元々デジロック路線でスタートしたものの、どんどんハードな方向に進化している。

ラップや英詞、特にはFワードも折り込まれた楽曲で固定ファンも多い。

作品内では何度も死にかけたり絶望したりするうちにMotherの配下から離脱したが、

近々またも死んだ方がマシという試練が待ち受けている模様。

 

2_wEiはヴィランとして登場した頃の絶望感と攻撃性溢れる1stアルバムと

2_wEiの「Throne of Despair」をApple Musicで

Throne of Despair - Album by 2_wEi | Spotify

 

物語を経てダークヒーロー化し、楽曲も技巧派になってきた2ndアルバム

2_wEiの「Return Zer0;」をApple Musicで

Return Zer0; - Album by 2_wEi | Spotify

 

……この2枚で多くの曲はカバーできるかと思います。

方向性の違いも面白いので、両方お聞きいただければと思います。

 

 

【8/pLanet!!(ハニープラネット・通称ハニプラ)】


www.youtube.com

キャスト:社本悠・天野聡美・荻野葉月・山下七海・美波わかな・和気あず未・吉村那奈美澤田美晴

旧キャスト:青野菜月・吉井彩実・吉岡美咲

 

8 beat Story♪のメインユニットで物語の主人公であり唯一の人間側チーム。

王道2次元アイドルユニットとして何でもありの様々な楽曲を有する。

物語としては3年の卒業を控える中、リーダーがB.A.Cに取り込まれそうになっている。

 

ハニプラは単曲配信による小まめな楽曲展開が特徴ですが

初期からの人気曲は5年ほど前に出たベストアルバム「8」を

8/pLanet!!の「8」をApple Musicで

8 - Album by 8/pLanet!! | Spotify

 

現行メンバーによる楽曲であれば今年リリースとなったアルバムをお聞き下さい。

8/pLanet!!の「Terms / Years」をApple Musicで

Terms / Years - Album by 8/pLanet!! | Spotify

 

……こんなに聞いてらんないよ!という方は

最初にも貼り付けた「1時間で聞けるプレイリスト」から聞いてみて下さい!

「8 beat Story♪ 1h PLAYLIST」をApple Musicで

8 beat Story♪ 1h Playlist - playlist | Spotify

 

また、Twitterで全曲連ツイで各種サブスクリンクとともに紹介してます

よろしければそちらもご覧ください。

https://twitter.com/daizu/status/1581970976761610240?s=20&t=biLpapjpmEbp2IFZzZBupw

https://twitter.com/daizu/status/1581970976761610240?s=20&t=biLpapjpmEbp2IFZzZBupw

みんなエビスト第13章見た!!!??

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画像はこの後の内容とは関係ありません。

 

 

みんな!8 beat Story♪メインストーリー第13章見た!!??

第12章公開が2019年8月なので実に2年半ぶりのメインストーリー、B.A.Cのサイドストーリー(2020年2月)から数えても約2年ぶりに描かれたエビストの物語ですが、待ち続ける中で少し神格化しすぎていないだろうか、自分の好みの方向性に曲解しすぎていないだろうかという不安もありながら話を読み進めました。

しかしこれが8 beat Story♪だ!という感じの堂々とした貫禄も感じる展開に安堵しつつ、大まかにこうなることを予定しながら「アイドル学園系のド本命」を標榜していたことに感じる狂気は大きくなっていくばかりです。

 

エビストのメインストーリーは、ボリュームの大きかった第4章を除きおおよそ12話前後で完結しており、今回の第13章も今後公開される第14章に直接続くストーリーなのではないかと思われます(完読報酬のカードは!?慶子の!と思いつつ、2年半前のやり方を運営が覚えていないパターンもあると思うので……)。

 

それにしても久々のストーリー更新、各話の間に音ゲーを2回プレイする必要があるのですが、今のストーリーの後に聞きたいのはどの曲だろうなどと考えてプレイする楽曲を選ぶのもなかなか楽しい時間でした。

というわけでここしばらくは設定の開示やコロナ禍での工夫したライブ活動に注目していたエビストの本筋が2年以上ぶりに動き出した興奮そのままに各話の感想をふせったーだと長文になりそうなのでこちらに書き殴っておきたいと思います。

 

【第1話「2032年1月」】

ストーリー上で回想以外で明確に時期が示されたのは第1章 第1話(2031年4月)以来ではないでしょうか。そういった点でもここからの物語が第2部なのだ、という感じが伝わってきますね。ストーリーを追ってきて薄々感じていた「彩芽と杏梨の卒業」について早々に言及されており、アンドロイドとの戦い・学園生活双方のクライマックスが迫っていることを感じさせます。

一方で「2_wEiへの敗北」という歴史を塗り替え、メイのやってきた時間軸での「人類敗北の未来」を回避したかに見えた8/pLanet!!がその後アンドロイドとの戦いに苦戦し続けていることも明らかになります。ハニプラは2_wEiの「心」を動かすことで奇跡的に不戦勝という形で勝利したものの、他の心が芽生えなかったType_Zもまだまだいるだろうということですね。結局のところ、ライブバトルのシステムでは最早人類に勝ち目なしという状況です。個人的な推測では特殊な立ち位置であるType_IDへの置き換わりはまだないのではないのかな、と思います。

 

【第2話「卒業制作発表」】

彩芽、杏梨が卒業にあたって8人でステージに上がることを希望します。卒業生が様々なジャンルで卒業発表を行う、という音の杜学園の制度は、人類の音楽の未来を繋ぐために作られた学園らしいと感じました。早くも3年生の卒業に涙するゆきなですが、ドラマCDで本人が加入前に期待していた通り、ある意味では誰よりもチームに思い入れが強いのかもしれません。

 

【第3話「生徒会室で」】

誰よその男!という感じで急に登場した生徒会副会長・椎葉葵くん。多分一番気が気じゃないのは彩芽兄だと思います。

 

【第4話「2人の進路」】

卒業までの僅かな時間で現在のアンドロイド優勢の状況を覆すのは難しい。卒業後も活動を続けていこうと考える彩芽に対して、卒業後は夢のために渡仏することを告げる杏梨。リレー放送でエビストには2040年ごろまでの年表があることが明らかにされていましたが、もし物語が3年生の卒業後も続くとしても、今の8/pLanet!!としての戦いは2032年3月までということですね。

 

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リレー放送とかで我々が思ってたことだ!

 

【第5章「異変?」】

2年生組のやりとり、ホッとするよね!訪ねてきたほたるやゆきなといい、エビストは各キャラが知っていること・考えていることが意外とバラバラ故に個々にきちんと行動原理があって動いてるなと感心することがあります。

 

【第6章「生徒の声」】

学園に住み着いている子猫たちは第3章から登場していますが、この子猫たちへ接する行動がアンドロイドであるメイの「生命(人間)への関わりたい気持ち」の表れのように感じていました。ゆきなの「ゆきなは芸能人だから〜」という発言はドラマCDで描かれていた入学当初の着ぐるみでのステージのエピソードを思い出しました。

 

【第7章「新しい音楽」】

突然流れてくる「Silent World(フルバージョン1番)」、怖すぎでは?

直接潰しにかかってきた2_wEiがハニプラと関わることで感化されてMotherを裏切ったことも考えると、間接的に自由を奪ってしまうというのは次の戦略として至極真っ当ではありますが、とにかく怖いのは伝播者は善意であるということですね。

絶望の体現者であった2_wEiに様々な痛みを抱えた人間が感情移入していったのと逆に、B.A.Cの虜になる人間はそこに絶対的な希望を見出してハマるので周りにも善意の布教活動をしてくるというのはサイドストーリーでも描かれていました。この2年間でストーリー上で信者と化す登場人物や2度にわたる説法を目の当たりにしているからこそ、「聞けばわかるから!」とついにハニプラのメンバーにB.A.Cの音楽を聞かせてくるキャラクターが登場したことに恐怖できるのはここまでの積み重ねのなせる技だと思いました。突然目の前に現れて喧嘩売ってきた2_wEiと何もかも対照的。

 

【第8話「洗脳」】

二次元アイドルコンテンツのストーリータイトルにこれがくることある!?

桜木ひなたのアンドロイドの音楽も認めた上で、自分の音楽も続けたいという姿勢は対2_wEiでも重要な要素になっていましたが、B.A.Cに対しても何らかの有効打になっていくのかもしれませんね。

 

【第9話「大人の方針」】

卒業制作での「人間の音楽NG」。その原因がアンドロイドの音楽優勢の中で起きた「人間のリアルライブでの暴動事件」というのは些か物騒な話です。あんまりこういう出来事が物語の裏側で起きる二次元アイドルも無いよな、と思いつつそれを理由に難色を示すのが保護者会というのは学園ものとしての要素が生きているなと思いました。ライブバトルと違って、卒業制作のステージはハニプラだけの問題ではないから、8人+先生だけの気持ちや行動力ではどうにもできないですからね。

この暴動事件、作中で本当に起きた出来事なのか?というのも気に掛かるところですね。Motherによる情報操作で人間のリアルライブ制限へ世論を誘導している可能性も十分にあると思う一方、リーディングイベントで描かれたようにこの世界にはアンドロイドに利することであれば不正を働く過激派もいますし、アモル様もライブのMCなんかで「人間の音楽は醜い争い」みたいなこと言ってた気もするので、リアルライブの民度が最悪というパターンもなくは無いかと思います。

 

【第10話「最後の」】

8人に告げられる出演NGと、どうすることもできずにバラバラに去っていくメンバー。「最後の」というのは「最後の音楽」にかかっているのでは無いかと思うのですが、「新しい音楽と最後の音楽」という第13話のタイトルは単純に「脅威として立ち塞がるB.A.Cの掲げる新しい音楽」と「敗北し失われようとしている人間の音楽」的な大きな対立軸の話だと思っていました。「新しい音楽」はまあその通りなんでしょうけど、「最後の音楽」は「2_wEiへの不戦勝後も敗北を重ねメンバーの卒業も迫る8人が縋る、最後に残った8人での希望のステージ」ということもあるのかな、と思いました。そしてその「最後の音楽」は「新しい音楽」に挑むことも許されず、失われようとしている……。

個人的にびっくりしたのが、彼女たちの追い込まれた状況、そしてここから立ち向かう姿としてぴったりの曲が既に存在していることです。


www.youtube.com

 

先行して公開された曲が実はストーリーの展開をなぞっていたことが明らかになった、というパターンは「Precious Notes」でもありましたが、この曲はコロナ禍でライブなどの活動が自由にできない中で、「またライブで再会しよう」というメッセージを込めて作られた(と思われる)完全リアル曲です。多少マシになってはきましたが、コロナによる脅威から「みんなの命を守るため」社会全体の方針で身動きのできない現実と、暴動への警戒により「生徒を守るため」大人の方針で自由を奪われる作中のキャラクターの状況が重なっているのは、意図的なのか偶然なのか気になるところです。

 

【第11話「全部無駄」】

「自分の知らない未来」を勝ち取った結果が、アンドロイドに敗北を重ねリアルライブまで奪われ、「卒業制作」を最後の砦に繋がっていたメンバーが散り散りになっていく現在ということに取り乱すメイ。彼女の目的とこれまでの戦いを考えれば確かに自暴自棄になるくらいあんまりな仕打ち。

リレー放送でも触れられていましたが、理事長とメイが人類の未来のために「褒められたことじゃ無い」ことまでしてきたことって何なんでしょうね。まあアンドロイドと戦う戦士を選出するために素養のある生徒を集めた学校を作ったり、という点だけでもNERVみたいなことやっとんな……という感じではありますが。

理事長室の隠し扉!やっぱりニチアサかロボアニメなのよやってることが……。

 

【第12話「理事長とメイ」】

正攻法では敵わんからここからは大人が命をかけてくぞ!というのは、なんというかラブライブになれずに消えていった数多の二次元アイドルコンテンツの中で生き残ったエビストの生き様感もある台詞だなと思いました。

真の敵は「時代の意思」!というのもデカい話だと思いつつ、本来はそこに立ち向かうために生まれたのが「どん詰まりの状況をひっくり返してくれる存在」デア・エクス・マキナであるMotherなのではという気もしますね。

それにしてもここで次の章への引きになっているの、上手かよ〜!という気持ちと2年半待たせた新エピソードの締めでやることじゃない!という気持ちがせめぎ合い、第2部面白くなるじゃん!という気持ちでいっぱいになりました。

 

 

第14章以降でキーとなるのは、慶子の過去と「時代の意思」にどう立ち向かうのか、卒業制作は実現できるのか、というところですね。Mother誕生の本当の目的や、虎牙優衣関連の謎も明らかになるのかが気になります。個人的にはMotherとともに開発されたサポートAIの存在が気になっているのですが……。

しかしおそらくこの話の続きが見れるのは2ヶ月以上先になるのでは無いかと思います。なぜならその前にB.A.Cのサイドストーリー第2章が控えているからです。おそらく、B.A.Cの物語もこのメインストーリーの裏側として並行して描かれていくのでは無いでしょうか。

 

それにしても、本来はこの第13章は2020年中には公開されるはずだったことを思うと少なくとも1年以上、スケジュールがめちゃくちゃになっていると思うのですが、その間にもB.A.Cのオンラインライブや2_wEiのリアルライブ、そして今回のストーリー上で大人の都合で身動きが取れなくなるハニプラと、情勢を取り入れたような演出を盛り込んできているあたり、運営は東映並みのライブ感の達人だなと思います(そして仕事のスケジュールも東映並)。

 

そして本編がめちゃくちゃな引きの最中、明日には2_wEiの2ndシングル「2 Laugh like a FOOL」が発売し、2ndツアーもスタートします。


www.youtube.com

 

作中・現実ともにリアルライブに制限がかかる中、Motherへの反逆者であり人間でもない虎牙姉妹がどんなメッセージを携えてどんなステージを繰り広げるのか、注目です。

 

2月は2_wEi月間、3月にはB.A.Cのサイドストーリー更新とハニプラのアルバム発売も待っています。2022年も8 beat Story♪から目を離せませんね……!

エビスト 11/92

みなさん、こんばんは!

2021年も残り2週間を切った今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

 

8 beat Story♪はB.A.C、2_wEiがそれぞれの魅力を活かしたライブを開催し、8/pLanet!!にも新しい仲間が加わり、フォトブックの発売やファンブックの発売(残り2週間ですがいつになるのでしょうか……)など、2020年から引き続きのコロナ禍ではありますが、出来ること積み上げてなかなか充実した1年だったのではないかと思います。

2022年はメインストーリーの更新やハニプラのオリジナルアルバムが発売、2_wEiも2ndシングルの発売に1年ぶりのライブ開催など、楽しみな展開も続きますね。個人的にはB.A.Cにもメインストーリーへの登場にあわせて新たな動きがあるといいな、と思っていますが。。。

 

さて、8 beat Story♪は10月にリリースされた「Brand New Days」でコンテンツとしての楽曲数が92曲に到達し、来月リリースのアルバム、再来月リリースのシングルで100曲を超えることが確実となっております。

以前、「ライブ定番曲」「個人的オススメ楽曲」という記事を書いたことがありましたが、2_wEiが登場したばかりだったあの頃からなんと3年半の月日が流れ、楽曲数も当時の約50曲から倍近く増えている状況もあり、またあれ以降に8 beat Story♪に触れた!という人も増えてきたので、改めて「2021年12月時点でのオススメ11曲」をお送りしたいと思います(各ユニットに所縁のある数字にあわせてハニプラ 8曲・2_wEi 2曲、B.A.C 1曲です。一応全楽曲の現時点での配分に近い割合です)。

エビストは現時点ではサブスク配信をしておらず、基本的には1曲単位で購入いただく必要があるため、人に勧めるならアルバム価格ぐらいが限度かな、という意味も含んでの曲数です。サブスク配信しないかな……勧めやすくなるんだけども……

 

 

【8/pLanet!!】

1. Brand New Days

Brand New Days

Brand New Days

  • 8/pLanet!!
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

いきなり公式に試聴動画が上がってない!

8/pLanet!!最新曲であり、神楽月役に新たに荻野葉月さんを迎えてリリースされた久々の2年生3人曲。ハニプラの再再始動を思わせる楽曲ですが、気負わずに聞けるプレーンなナンバーですね。オケの完成度が異様に高く、「8 beat Story♪はジャンル問わずこれくらいポテンシャルがあるよ」と改めて見せつけてきたな、という印象です。

 

2. Outer Existence

ハニプラ初代メンバーとしては後期にリリースされた楽曲です。ゆきな役の和氣さん以外メンバーが違う……当時のトレンドっぽいメロディーラインとバチバチに加工されたボーカル、そして思わせぶりなSF用語が散りばめられた歌詞で今でも非常に人気が高いですね。

 

3. Rapidrock

2000年代にカルト人気を誇った伝説の深夜アニメ「らぴっどろっく!」の主題歌……という幻覚をオタク達に見せた、「とにかく可愛いに全振りしながら楽曲自体がキャッチーなのに尖ってる」感じの曲です。なんと生ブラスで収録しているなど、どこから予算が出てるのか本当にわからないエビストらしいオケの豪華さと方向性がはっきりしすぎている人選で聞き返せば聞き返すほどすごい曲だな……と思います。個人的には1Aのちょっとカントリーぽいところが好きです。

 

4. Toi et Moi


ゴリゴリのデジロックという感じのオケにハニプラ屈指のファニーボイスが揃ったことで異様にかっこいい仕上がりになっている楽曲。後の2_wEiに繋がるラインとも言え、それ故か最近ハニプラ側にはあまり追加されないタイプの曲ですね。1番の「もう起こしてよ……」は誰が言っても強いので、今後も積極的なお誕生日曲などでのカバーを期待したいと思います。

 

5. 君はレモネード


最初期にリリースされた2年生曲。身も蓋もない言い方をしてしまえば、ハニプラの「初恋サイダー」です。とにかく爽やかなギターポップという感じで、今でも非常に人気の高い一曲です。個人的にゲームサイズではちょっと勿体無い縮め方をしているので、是非ともフルでお聞きいただきたい曲です。

 

6. トキメキの15センチ


ハニプラの楽曲はキャラや作中の物語を意識したものと、特に関係ない楽曲単位で個別の世界観を持っているものがあります。この曲は後者の、特にキャラクター自身とは無関係の、普遍的な初恋を歌った曲なんですが、「桜木ひなたがこの曲を歌うことで生まれてくる意味」というのを強く感じる、「2次元アイドル楽曲」としての完成度が非常に高い曲だと思っています。

 

7. History


リリースから4年半、いまだにライブで披露されたことはありませんが、楽曲に隠されたクラシックの名曲のフレーズや、先人たちの思いを引き継いで音楽を紡いでいくというエビスト自体のテーマにも重なる歌詞など、エビスト史に残る一曲かと思います。いつか生で聴きたいな……

 

8. Precious Notes


まだ他に推したい曲は大量にあるけれど、その辺は過去のエントリー(こことかこことか)を参照してもらうとして、この曲を差し置くわけにはいかないので……現在の8 beat Story♪自体の主題歌です。アプリをプレイしていれば必ず最初にイントロを耳にする曲ですね。超がつく王道曲ですが、初披露された初のキャスト変更後のイベントにも、メインストーリーの展開にもバッチリハマる奇跡のような一曲です。

ここまで紹介してめちゃくちゃ桜木ひなた役の社本悠さんの参加曲が多くなってしまい、まるでリクエストライブのセトリみたいだなと思ってしましました。センターなので元々の曲数が多いというのも多少ありますが、やっぱりハニプラに絶対欠かせない不動のセンター的な存在感だなと改めて思います。

 

【2_wEi】

1. Despair


2_wEiはストーリー上での立ち位置の変化が面白いユニットで、楽曲もリリースタイミングによってそれを反映しているため、本来は次に紹介する「Start the War」までの間に少なくとも「Pain - pain」「Heroic」「Heart 2 Heart」あたりは挟んでおきたいのですが、キリがないのでまずは彼女たちのデビュー曲を紹介します。新キャラクター登場の予告もないまま、ある日いきなりアプリのタイトルジャックという形でこの動画が流れた時の衝撃は忘れられません。エビストを最後まで追いかけようと心に決めたのはこの時だったと思います。

この曲がリリースされたタイミングでは完全に主人公であるハニプラに立ちはだかる「敵」として登場した2_wEiが過酷な物語を経て「ダークヒーロー」になっていく過程はライバルアイドルというよりは2号ライダーの文脈といった感じでした。

 

2. Start the War

Start the War

Start the War

  • 2_wEi
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

2_wEiはアルバムリリースが主なので単体試聴動画がないものも多いのでiTunesリンクで失礼します。最新曲ではないのだけど、2_wEiのひとまずの物語を締め括る楽曲で、とにかく尖っていた初期の楽曲と比べると落ち着いた印象ながらレベルアップしたラップパートなど見どころも多い曲です。

前述の通り2_wEiはハニプラと対照的にキャラクターの物語性に全振りした楽曲であり、一曲一曲にリリースタイミングなどの文脈も多く2曲に絞るのは到底無理という感じですが、曲としての尖り方で言えば、様々な意味で2次元アイドルジャンルに他にないであろう「Jailbreak」あたりもオススメです。

 

【B.A.C】

1. Blessing After Cataclysm

Blessing After Cataclysm

Blessing After Cataclysm

  • B.A.C
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

B.A.Cは自己紹介的な曲である「Silent World」、ライブで大量の信者を生み出した「Pious Bullets」、教義を説くような宗教的中毒性のある「UTOPIA」など、それぞれの曲に独特の魅力があるというか、これしか曲ないからアルバム「BIBLION」をお聴きください!という感じではあるんですが、キャストがキャラに馴染んだことでの仕上がり感、キャッチーさと不気味さのバランスなど敢えて今一曲オススメするならこれかな、ということで最新曲であるB.A.Cの「BAC」をご紹介させていただきます。

来年1月11はB.A.Cも早くも2周年ということで、新情報が欲しいですね。個人的に事前収録のオンライン配信限定のライブを行うユニットとして確立して欲しいので、多忙なキャストのスケジュールの間を縫ってまたやって欲しいところです。

 

 

……ということで年末に何か書かなければという切迫感から11曲ご紹介させていただきました。この枠に入らない理事長参加曲なんかもまたいいんですが、それはまた別の機会に。

 

……自分に課した宿題も片付けなきゃな……。

今日からはじめる8 beat Story♪

みなさん、こんばんは!気付けば半年以上経過しておりました。

何かと難しい状況が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

……ということで、8/pLanet!! 神楽月役として、荻野葉月さんが新たにキャスティングされました。

 

8/pLanet!!賭してキャストの交代は3度目。

その辺の経緯などは長い話になるので割愛して、ちょうど今夜10月25日(月)22時に荻野さんにバトンタッチ後初の月の参加曲「Brand New Days」が公開・翌26日(火)に8 beat Story♪のニコ生放送「エビストニュース(通称エビニュー)」に荻野さんが初登場するなど、このタイミングでコンテンツに触れてみよう!という方も多いのではないかと思いましたので、以前に書いたおさらい記事をもとに(ここから倍の時が経過しているので)8 beat Story♪ってなんなの?というのを簡単にご紹介していきたいと思います。

 

 

8 beat Story♪(以下エビスト)は、同名アプリゲームを中心としたメディアミックスコンテンツです。


動画があらゆる意味で古いので新しく作り直して欲しい……

 

8 beat Story ~アイドル×音楽ゲーム~

8 beat Story ~アイドル×音楽ゲーム~

  • GMO PLAY MUSIC Inc.
  • ゲーム
  • 無料

 

アプリはガチャを回して出てきたカードで編成を組み、音ゲーをプレイすることで得られるポイントでストーリーを読むというオーソドックスなスクフェス形式のゲームです。これに加えてライブイベントや声優出演の配信番組など、ラブライブ!のヒット後に雨後の筍のように生まれた所謂「2次元アイドル」コンテンツの一つです。

 

作品としての大きな特徴としては以下の通りです

・楽曲数が多い(Bland New Daysで通算92曲目)

・シナリオが割とハード(近未来を舞台にAIと人類の未来を賭けた戦い・死人も出る)

・規模感小さめながら既に6年半1タイトルで継続展開中

 

エビストはコンセプトの異なる3つのユニットが活動中です。

それぞれのユニット名にライブ映像へのリンクをつけておきますので、ご覧いただくとニュアンスがより伝わりやすいかと思います。

 

【8/pLanet!!】

音の杜学園という高校に通い寮暮らしをしながら「ライブバトル」活動を続けている女子高生8人ユニット。未来を変えるキーマン的存在の桜木ひなたやアンドロイドながら人類に味方して未来から歴史改変のためにやってきたメイなど個性的なメンバー揃いで、荻野さん演じる月もこのハニプラの所属。因みにアプリのプレイヤーは彼女たちを支える顧問的な存在兼寮長として戦いに参加していく。

桜木ひなた(CV:社本遙)

水瀬鈴音(CV:天野聡美)

神楽月(CV:荻野葉月)

橘彩芽(CV:山下七海

姫咲杏梨(CV:美波わかな)

星宮ゆきな(CV:和氣あずみ)

源氏ほたる(CV:吉村那奈美

メイ(CV:澤田美晴

 

【2_wEi】

AIの親玉であるMotherが切り札的に開発したType_Z型アンドロイドの姉妹。その出自には悲劇的な秘密があり、人類への復讐心を持って誕生したが、ライブや過去の真実を知る中で自由を強く求めるようになり、現在はMotherから離反・ライブバトルを放棄して水面下で音楽活動を続けている。

虎牙アルミ(CV:野村麻衣子)

虎牙ミント(CV:森下来奈)

 

【B.A.C】

Type_Zの失敗から生み出されたType_ID型アンドロイドの3人組。現時点では、必ず勝者・敗者が生まれる不公平な音楽に対する革命を謳い、狂信的な「同志」を集めているが、その本当の目的は「音のない世界」の実現。

アモル(CV:田中美海

クゥエル(CV:楠木ともり

ベル(CV:菅沼千紗

 

メインストーリーは10章まで粗筋が公式に公開されています。

STORY | 8 beat Story♪【公式サイト】

 

実際には現時点でメインストーリーは2_wEiとの一先ずの決着を描いた第12章まで話が進んでおり、来年1月にはおそらくB.A.Cとの衝突から始まる新章がスタートするという、今始めるにはベストとも言えるタイミングになっています。

以前からプレイしていた身としては実に3年半弱ぶりのメインストーリー更新となるため、今から非常に楽しみにしています。

 

荻野さん演じる月について簡単に説明すると、主人公格であるひなたと同級生の2年生で、ダンス部所属のムードメーカー。実家での意外な姿や思い悩む姿など、彼女をフィーチャーした物語は第6章「全部やるからできること」で見ることができます。

 

神楽月ソロ楽曲「INFINIT3!!」(歌唱は前キャストの吉岡美咲さん)


www.youtube.com

 

そうしましたら私もこれから始まる久々のアプリ内イベントを堪能したいと思います。

次回、新規ユーザーの方向けに個人的に選んだ10曲お勧めを3年ぶりくらいにやりたいなと思います。

(去年合同誌に寄稿したSS云々、とかの話はもう少しお待ちください。。。)

メモ:とりるすとーりー感想

3月の体感速度、2秒しかなかった。

ご無沙汰しております。

まさに激動という感じだった2020年度がついに終わります。

 

新型コロナウイルス流行に伴い様々な活動に制限がかかるようになって早一年強。

8 beat Story♪も予定通りライブイベントを実施することができず、それに付随する様々な展開が「事態の収束を待つ」ということになってしまいました。

そんな中、半ば苦肉の策的な形ではあったと思いますが、下記のような企画が生まれたことを思うと、(勿論「結果的に良かった」とは口が裂けても言えませんが)苦しいながらも充実した一年だったのではないかと思います。

 

・エビスト春のWeb運動会

・4周年記念リレー放送「想い出とこれから」

・Special Event「ONLINE ≠ REAL」リアル公演・ディレイ配信

・2_wEi・8/pLanet!! ライブ映像上映会

・Christmas Special Event & LIVE リアル公演・ディレイ配信

・8 beat Story♪ in ミクチャ

・B.A.C 1st Online LIVE「On Your Mark.」

 

そして2020年度最後のイベント「This is a "TRILL STORY".」が3月7日、横浜ベイホールで開催されました。

2_wEiのワンマンライブとしては昨年2月の2nd Final以来、あれからずっと異常事態が続いているということに改めて衝撃を受けます。今回、第2部のみの参加となりましたが、備忘録的な意味も込めて振り返っておきたいと思います。

 

set list

1.  Start the War

2.  Heroic

3.  Inheaven

4.  Pendulum

5.  MIRЯOR

6.  Numb

7.  REGALIA

8.  Heart 2 Heart

9.  UNPLUG

10. Be Alive

11. Pain - pain

12. Keep it Trill

13. fiction

 

第一部とのセトリの違いはアルミとミントのソロ曲が入れ替えだった(曲位置も若干変更)点と13曲目のfiction(後述)の追加です。全席指定(起立化)や声出し禁止など、まだまだ元の状況には戻っていないことは痛感しながらも、昨年のイベントと比較すると随分「ライブ」の雰囲気が帰ってきたような印象がありました。

1st LIVE以来、客席からの声が会場の一体感を演出し続けてきた「Pain - pain」については、会場で声を出せない代わりに各自の収録した音声データの募集がなされており、個人的にはどんな形に着地するのか懐疑的でしたが、蓋を開けてみればプロのMIX技術によりまさに一年前の会場そのもののような空間が再現され、一瞬でもあの頃を取り戻すことが出来た気がして、本公演で一番純粋に感動した部分だったかもしれません。

音声データを提供してくれた会場に行けなかった人間の皆さんのためにも、是非ともあのパートは映像の公開を希望したいと思います。

 

一年前の2nd Finalでは最後に歌われた「Start the War」からスタートし、まさに一年越しに物語の続きが始まるかのようなセットリストでした。1stアルバムからの披露は僅か3曲でしたが、「初期の曲をやらない」という不満の声が小さいことも2_wEiの特徴のように思います。

勿論、楽曲の優劣という話ではなく、不可逆の物語性を重視したキャラクター・ユニットであるからこそ、その時々の立ち位置に相応しいセットリストになっているからだと思います(ニチアサオタク的に言えば、中・終盤に初期の派生フォームはあまり使わないのと同じ感じ)。実際、あれ以来本当にDespairが披露されることがないというのは結構驚きではありますが…。

 

さて、先月オンラインライブならではの演出でコロナ禍において歯止めの効かなくなった音楽・エンタテイメント業界の変化について「もはやリアルにもオンラインにも真の音楽は存在しない。古い価値観に縋るな、新しい音楽は我々が示す」と宣言したB.A.Cに対し、制約下とはいえ旧来のリアルライブでステージに立った2_wEiは「画面の向こうにも無音の理想郷にもお前の人生は存在しない」とその主張を真っ向から否定するようなMCを繰り出し、同コンテンツ内でバチバチの対立構図を展開してきました。

最近、同好会と部の対立が話題となっているラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARSでさえ、そのスタンスやアプローチに違いはあれど基本的に同じ光・同じ高みを目指して切磋琢磨するという枠組みが維持されている2次元アイドルというジャンルにおいて、「人類の音楽に対する脅威」という敵キャラが登場した時点でかなり異質な作品となっていた8 beat Story♪ですが、ここにきて同じ作品内のユニット同士でここまで互いを否定する強い主張を持った存在が並び立つことになるとは「アイドル学園系のド本命ゲー!」とか公式が言ってた頃には想像もつかないところに来てしまったな…という感じです。

尤も、これはアプリ内で展開されるストーリー本編ではないからこそできることだとは思いますし、双方の主張は一定の説得力がありつつそれぞれが別のベクトルでかなり極端なことを言っているのは確かなので、この争いにハニプラが参戦する必要もないのかな、と思います。個人的には元々「ヤバい思想」としてお出しする予定であったB.A.Cが社会情勢もあり想像以上に同調者を生みそうな状況に対して上手いことストッパーの役割を果たせる存在として2_wEiに白羽の矢が当たった部分もあるのではないかとも思います。

 

今回のイベントで特に強烈な印象を残したのは、なんといっても最後の「fiction」ではないでしょうか。

12曲目の「Keep it Trill」終了後、いつも通りそのままステージを後にする2_wEiと入れ替わるように用意されるスクリーン。この3年間を駆け抜けてきた2人を労い、たまにはこちらで幸せな夢を見てもいい、という虎牙優衣のナレーションが終わると、「fiction」が流れ始めます。恥ずかしながら会場では気付かなかったのですが、2_wEiの歌唱自体は会場で生で歌われており、しかし2人がステージに姿を見せることはなく、観客はただただ静かにスクリーンに映し出される存在しない3人の幸せな日々を見つめるだけの時間が流れていました。

仮に優衣が生きており、ボーカルソフトのアルミとミントが消されることもなかったとすれば、逆に2人はMotherに肉体を与えられることはなかったと思われるため、この3人の幸せな姿は現在の境遇だからこそ見ることができる「存在しない幸せな夢」以上のものにはならないということが、より切ない事実として存在し、会場はまさに葬式のような雰囲気になっていました。

個人的にこの「fiction」について、サイドストーリー第3章 第8話「fiction」に登場する「幸せな悪夢」と見せているものは非常に似ているものであるものの、その役割がミントを現実とのギャップを自覚させて追い詰めるものから、例え架空でも心を癒すものに変化しているように感じ、「コンクリート・レボルティオ」という作品の中で正義のために戦うロボット超人「アースちゃん」が与えられた「存在しない家族の夢を見ることが出来るようになる飴」のことを思い出しました。アンドロイドも「心」の安定のために事実と異なる内容の「夢」を見るのだろうかと考えつつ、「お前の人生を生きろ」と強いメッセージを飛ばしてくるライブ本編に対して、「戦い続ける現実」の一方でその心を癒す「fiction」があってもいい、という意味もあったのでないかと感じました。

 

 

ただただ推敲もない感想文となってしまいましたが、2020年度はコミックマーケットの中止を発端としたエビスト初のWebオンリーに参加し、初めての同人誌や初めての合同誌参加・初めてのSSなど非常に貴重な経験をさせていただきました。

2021年度につきましては20年度の試行錯誤の中、「動き方」みたいなものを多少なり見出した感のある8 beat Story♪を引き続き応援しながら、また何か妄文をしたためるなどしていければと思います。