暗くなりすぎそうだったので冒頭に関係ない話を挟んでしまった日記
ゾンビランド・サガ、面白いですね!
宮野真守の力技や全体的なテンションの高さでインパクト重視の作品かと思いましたが、アイドル×ゾンビという題材それぞれに対して結構真摯に話を作ってるなあという印象です。ホラーギャグや人体損壊描写以外はゾンビというより黄泉がえりやユニバーサルソルジャーみたいな死者が時を経て特殊な形で帰ってくるパターンっぽいですけど。
ユニバーサルソルジャー、定期的に見たくなりますよね。
先週末は8 beat Story♪のイベント「歩み 2016~2018…」に参加してきました。
【イベント構成】
・Overture(キャラ絵ではなくこれまでの写真で構成)
・ライブパート「おそろい散歩道」
・クイズパート
・朗読パート
・ライブパート「Still…」「U・RA・RA」
・手紙パート
・ライブパート「BLUE MOON」
イベントはトータルで約2時間、名目上はエビストのスタート時から今年までの2年半を振り返ることを主旨としていて、メンバー対抗でのクイズや朗読など、ライブ以外にも初期のイベントを思わせるコーナーで構成されており非常に懐かしい気持ちになりました。クイズコーナーでは過去のイベントなどから出題され、当時を振り返りながら和気藹々とした雰囲気がありました。今思うと少し心ここにあらずというか、空元気気味だった気もしますが。
明言されていなくとも参加者全員が理解していたことですが、今回のイベントは橘彩芽役・青野菜月さんの卒業と同時に発表されており、彼女の門出こそが本質的なテーマとなっていました。
ライブパートは3年生のデュオ曲と彩芽のソロ曲、そしてシナリオ上でも扱われたり、3rdライブの告知サプライズなど節目節目で8人で大切に歌われてきた「BLUE MOON」と最低限かつ本来の意図に沿ったセットリストになっていたと思います。
朗読パートについても「BLUE MOON」を題材に、ブルームーン(暦月の2度目の満月)を見ようと曇天の夜空が晴れるのを待ちながらこれまでのことを振り返る8人を有り得ないはずの「本当に青い月」が照らし出すというストーリーになっていて、先生(≒観客であり作品のファン達)に感謝を伝える彩芽の台詞の際には青野さんが声を詰まらせる場面もありました。
「BLUE MOON」はここまで共に歩んでくれた存在への感謝と、前に進み続ける決意を歌った曲で、タイトルに因んで青いペンライトが振られるのが定番となっています。青をパーソナルカラーにもつ橘彩芽のCVを担当する青野菜月という人の卒業と、それを乗り越えて前に進んでいくメンバーとまるで最初から仕組まれていたんじゃないかと思うほどあまりにも重なってしまい、神様もとんでもないことするなと正直思います。
青い月の間に野菜があるな、についてはハニプラTVで本人が嫌いな愛称「青野菜」と言っていたので割とお馴染感のある話。
BLUE MOON【8 beat Story】【8/pLanet!!】
今回のイベントで最も時間を割いていたのが手紙パートだったと思います。
卒業する青野さんに対して7人がそれぞれ書いてきた手紙を直接読み上げて渡すという内容で、プライベートでの思い出や新人・多忙なメンバーをフォローしてくれたエピソードと共に「まだ実感が湧かない」「最後までこのメンバーでやりたかった」「もっと大きなステージに一緒に立ちたかった」という正直過ぎる思いを涙ながらに吐露するメンバーと、強い決心をもって卒業・引退を決めたであろう青野さんが終始凛としならも優しく受け止めている様子が印象的でした。彩芽先輩そのものだった。
このコーナーについて、正直まだ咀嚼しきれていない自分がいます。
キャスト変更、キャラクター主体のコンテンツにおいてあっさり流されることも多々ありますし、イベント上で取り扱うにせよ湿っぽい雰囲気は極力取り払って明るく楽しいステージを維持するか、逆に徹底的に感傷的にエモくて泣けるエンターテイメントに昇華してしまうか、興行としてのやりようがあると思います。
今回のイベントは、そういう視点としては非常に中途半端でフワフワした内容だったと思います。ここまでを振り返る楽しいイベントの最後にまだここで別れたくないと泣いているメンバーの姿、エモいとか感動とかじゃなくてただただ寂しいし悲しい。
それでも見世物的な嫌悪感がなかったのは、来年も頑張っていくぞ!としているコンテンツとしては大丈夫なのか?というほど嘘のない素直なステージだったからだと思います。あんなに正直にやられたら受け止めるしかない。今回のイベント自体、ファンへの挨拶という側面は大きいとは思うんですが、どうしても8人でもう一度ステージに立ちたかった・立たせてあげたかったあちら側の事情も強く感じましたね。それこそ前述の通り、キャラクターコンテンツですからそちらの視点としては淡白な取り扱いをせざるを得ないわけですし。勿論、この生っぽさが8 beat Story♪の良さなんですよとは言いたくないですし、こんなことはもう沢山だと思ってます。こういう裏事情みたいなところで賞賛されたりしてほしくないタイトルなんですよ…。
なんか全然気持ちがまとまってないですが、今年は本当に個人的に見知ったユニット・作品との別れが多過ぎて、ああいう正直な感情を見せられると色んなことが頭によぎってしまいますね。
スタアニやアイスタ、ドリフェス、そしてこれからミルキィやわぐちゃん、青ガル、ときドル…そう思うとまだ前に進んでくれると言ってるだけ本当に有難いですし、一緒に歩んでいくしかない…(個人的には青野さんが想像以上に彩芽先輩同様ユニットの芯になっていた様子だったのでこの先の7人+新メンバーが少し心配になってしまいましたが)。
帰り道は一人でdistanceを聞きました。
彩芽の誕生日にソロバージョンが披露された曲ですが、これもまるでこの日が来るのがわかっていたかのような歌詞でなんとも言えない気持ちになります。
Distance【8 beat Story】【8/pLanet!!】
確かに青野さん、とてもオタクのポエムになってしまうけど単に別離というのとはまた違って、残してくれたものや確かな絆の実感があったので夜空に浮かぶ月や星のように手が届かないほど離れてもこの先も確かにそこにいるようななんか不思議な感じがあって、まさにBlue MoonやDistanceそのものだなと
— nzıɐp (@daizu) 2018年12月13日