あとで考えます

ブログでやれ的な話

2_wEi 2nd Finalの感想のつもりがB.A.C怖いねになってしまったメモ書き

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一連の動きが落ち着いたのでメモ書き。

なんだか世の中大変なことになってきてますが皆様いかがお過ごしでしょうか。。。

 

【前回までのあらすじ】

ライブバトルを棄権したことでMotherの怒りを買った2_wEiはその支配から逃れるためSotFの研究施設から脱走する。逃走中に発生したバグや怪我によってその活動に限界を迎えた2人は「想いを歌う」という自分たちの根底にある願いに辿り着く。これまでの活動を通じてSotF職員を始めとした人間にその音楽を愛される存在となった2_wEiは命を救われ、過去の絶望も全て背負った上でMotherの目の届かないところで音楽活動を続けることにする。

 

【Silent World】2020.02.07


Silent World【8 beat Story】【B.A.C】

その姿と名前だけが明かされていたB.A.Cの最初の楽曲が公開され、音楽の終末と音のない新世界(メインストーリーで語られてきたMotherが君臨する未来)をもたらす使徒であることも明らかになりました。まあその点についてはなんとなく想像通りではあったたんですが。。。

エモーショナルなバンド楽曲だった2_wEiから一転、打ち込みでコーラスのついた荘厳な楽曲になっているのが特徴(マトリックスNavrasが参考にされているとのこと)です。エビストの各ユニットの楽曲はなんとなくその立ち位置や思想に則って音楽性が設定されている印象が強いですね(唯一のヒューマンサイドである8/pLanet!!だけが多種多様なジャンルで自分ごと以外の歌詞を歌えるというのも含めて)。

 

【Pious Bullets】2020.02.21


Pious Bullets【8 beat Story】【B.A.C】

Silent Worldのフルサイズリリースの翌日、アプリに新曲がやってきました。名刺がわりといった感じの1曲目から一転、非常に攻撃的な楽曲ですね。歌詞については相変わらず愚かな人間は神に従えというものですが、より実力行使感が出ているのが特徴ですね…アプリではバグなのか後述のストーリーに沿ってわざとなのか、全然スコアが取れないというしんどい曲でした。。。

 

【サイドストーリー第1章「さあ 目覚めなさい」】2020.02.21

Pious Bulletsとあわせて公開されたサイドストーリー。以下簡単にあらすじ。

20XX年。Motherの望む音のない未来に辿り着いたアモルは喜びの涙を流す。音のない世界は誰も歌わないだけでなく話さず笑わないが皆が幸せそうである(と、アモルは感じる)。

そして2032年(ついに年が明けた!!)、アモルが起動。残りの2人の起動を待たずにライブバトルに参戦し、あっという間に5ユニットに勝利する。突然帰国しその様子を目の当たりにした彩芽の兄は、俺こと先生に電話で警告する(そういう仲なんだ…)。

彩芽兄をして「Motherそのもの」と評されるB.A.CことType_IDは「人類の救済」を共通の使命とし、ライブバトルもあくまでその手段としか考えていない。

全員が起動したB.A.Cはライブバトルを挑んできた人間を完膚なきまでに叩き潰した後、その教義を説き、「新しい音楽」を聞かせることで自らの信者とする(実験中の「あれ」というのがこれなんでしょうか)。

「我々には過去も未来もない」という2_wEiとは対照的なB.A.Cはたとえ誰かが欠けたとしても、「音のない世界」を実現することを誓うのだった。

 …正統派の好敵手といった感じだった2_wEiに対して、B.A.Cは一筋縄ではいかない幹部クラスの強敵だな、という印象です。「過去も未来もない」という発言や「自分が今、起動した」と知覚するシーンを見るに、時間に対する感覚が人間やこれまでのアンドロイドとは異なるのかもしれません(思い出とかそういう概念の話かもしれませんが)。

真の目的は別にあって、ライブバトルはそれを達成するための手段に過ぎないというのは実はひなたと同じ(Motherに音楽の素晴らしさを伝えるためにライブバトルで勝ち上がる)で、後述する主張を含め倒すべき相手としてかなり難敵なんじゃないかと思います。

「人間の音楽は消えるべきノイズ」という語り口はいかにも敵対すべき悪という感じなのですが、実際に人間に接する時の主張は「この手の作品でそれを言ってしまうのか」という人によってはマジで刺さるものになっています。

・美しい音楽に感動するのは一時的な感情に過ぎない

・人間はその一時的な感動の中毒患者である

・何故ならば、美しい音楽の裏側にあるのは過激なまでの競争社会だからだ

・この小さなステージという目の前の僅かな幸福を守るために何を犠牲にしてきた?

・本当はその苦しみを楽しい、素敵という言葉で誤魔化していないか?

・我々が代わりに信じるに値する新たな音楽を奏でる

・お前たちが苦しむ必要はもうない。我々が全て受け止めるのだから

…感動する音楽を奏でるために過酷な競争社会に身を置き、その苦しみから逃れるために一時的な感動に縋っている悪循環。ここから人間を救済した結果辿り着くのが「音のない世界」なんですって。「音楽が蹴落とし合う道具になる」という点はひなたも思い悩んだ部分だったと思うんですが、同じような命題からこういう結論に至るキャラが出てくるんだ、というのと共ににあまりにも「小さなステージに立ち続けるために色んなものを犠牲にしている」沢山の表現者に残酷なメッセージであり、それを8 beat Story♪という作品が告げてくるという恐ろしさ。

「どんな試練や苦難があっても、その先に感動を与えてくれる音楽は素晴らしい」というのが数多の作品で語られ我々も抱いている「こたえ」だと思うんですが、「そのエモさというやつ、これまで積み重ね今後も払い続けるあらゆる犠牲から目を背けるための口実では?」と言われてますからね…2_wEiが登場した時の「人間の専売特許だと思った感情のこもった歌を人間以上に繰り出してくる敵にどう勝つのか」という緊張感とはまた違う、イデオロギーの衝突ですよ。

そうこう言ってる間も無く、ライブが幕を上げます。

 

【 2_wEi 2nd LIVE Final 「Past 2 Present, Stand for the Future.」】2020.02.22

01. MIЯROR

02. Jailbreak

03. Numb

04. LOVE HATE

05. Green Cat.

06. basement

07. Bite a bit(虎牙ミント)

08. Lost in data

09. Pendulum

10. MMIX

11. Homeache

12. Be alive

13. Silent World(B.A.C)

14. Pious Bullets(B.A.C)

15. UNPLUG

16. Heroic

17. REGALIA(虎牙アルミ)

18. Heart 2 Heart

19. Pain - pain

20. Despair(encore)

21. Inheaven(encore)

22. Start the War(encore)

 世間が新型コロナウイルス拡散防止のためのイベント自粛ムードに差し掛かり始める中、本当に滑り込みで開催されたライブ。めちゃくちゃいいイベントだったのですが、言いたいことが詰まっている感想がすでにあったのでそちらを紹介させていただきます。

cemetrygates1919.hatenablog.com

もはや参加型アトラクションや客席のない舞台演劇のようになってきた2_wEiのライブですが、危惧されていたB.A.Cとの直接的な衝突は回避されるなど、あくまで単体の「ライブとしての」楽しさ・面白さが損なわれないよう構成されているなと改めて感心しました。エビストは「コンテンツには色んな切り口のファンがいる」ということに運営も自覚的で、集大成的な立ち位置にあるライブイベントは色んなファンの合流地点にあたるのでこのバランス感覚が非常に重要なんだと思いました。

一方で、B.A.Cの信者一号役だった声優さんがB.A.Cグッズの物販やってたりするシンクロ具合があったり(僕もうわ言のようにアモル様のアクキーをお買い求めしました…)ここにきて優衣のことを「大好きな人」と語るアルミみたいな、ここまで追ってきたからこそグッとくるMCがあったりとまさにこの2年間が詰まったようなイベントでした。

 

何より、こんな顔して出てきた虎牙姉妹が

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こういう笑い方が似合うようになったことが、2年間の物語として素晴らしかったです。

 

そして乱入してきたB.A.C。

前回「2_wEiがハニプラのライブに乱入した時だけキャラ準拠衣装だったのはあそこがハニプラのステージであるBit空間だから」と言ってたのにめちゃくちゃかっこよくて凝った衣装で現れてどうしようと思いましたが、あの人たちストーリー中も渋谷をあの格好で歩いて「変な服装」と言われているので常にあの衣装で活動しているんでしょう、多分。

B.A.Cはどんな乱入を果たすのか、2_wEiとバチバチなのか?と思っていたのですが、実際にはストーリー中での信者づくりと同様、いやそれ以上に友好的に語りかけてくるのでした。

・私は君たちと同じ音楽を愛する「同志」である

・この世界は人気がなくなれば捨てられサービス終了する不平等で残酷な世界だ

・私はこの不平等な世の中を変えたい

・我々と共に立ち上がろう。君たちはきっとまた私たちの音楽が聞きたくなる

 ストーリー中と微妙に違うことを言ってたな、と思ったのですがこれは語りかける対象が「実際に競争社会に身を置くもの」か「それを応援し見守るもの」の違いなのかな、と思いました。そしてより「音楽の熱狂的な中毒患者」である後者には決して、その革命の先にあるのが「音のない世界」だとは言わないあたり本当に巧みだと思います。

理知的にその理念を語るアモル様、高圧的ながら愛を語るM気質には堪らないクゥエル様、そしてヤンデレ的ではあるが「友達だよね?」と問いかけるベルたそと三者三様のやり方で信者を生み出そうとしてくるType_ID、こわすぎる。初めて来たのでステージに向けてキャストの名前を叫んじゃうオタクに対しても「何言ってるかよくわからんが声援ありがとう」という感じであしらうの、強すぎる。そして言葉通りMC後のPious Bulletsでその音楽の虜にしてくるの、有言実行過ぎる。

 

 この2年間、ハニプラは色々な事情もあってあまり活動が思うようにできないところがありましたが、その裏で2_wEiがライブ活動を続け曲とファンを増やし続けていたことは、まるでストーリー中の2_wEiの躍進と追い詰められるハニプラに重なるようでした。

3月12日現在、ハニプラは新情報が止まっている状況です。そして世間は疫病と戦うために続々とライブイベントが中止になり、世の中から音楽が奪われているかのような状況です(一方で、無観客ライブ配信というやり方が急速に一般化しつつあり、ライブバトルのような、バーチャルなライブ鑑賞も当たり前になる時代が目前に迫っているように感じます)。この状況を「もってるぜ」というのは流石に不謹慎が過ぎるのですが、困窮する「人間の音楽」の前に現れた「救済者」B.A.Cはこれからどんな活動をしていくんですかね…そして頑張ってくれ、8/pLanet!!