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みんなエビスト第13章見た!!!??

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画像はこの後の内容とは関係ありません。

 

 

みんな!8 beat Story♪メインストーリー第13章見た!!??

第12章公開が2019年8月なので実に2年半ぶりのメインストーリー、B.A.Cのサイドストーリー(2020年2月)から数えても約2年ぶりに描かれたエビストの物語ですが、待ち続ける中で少し神格化しすぎていないだろうか、自分の好みの方向性に曲解しすぎていないだろうかという不安もありながら話を読み進めました。

しかしこれが8 beat Story♪だ!という感じの堂々とした貫禄も感じる展開に安堵しつつ、大まかにこうなることを予定しながら「アイドル学園系のド本命」を標榜していたことに感じる狂気は大きくなっていくばかりです。

 

エビストのメインストーリーは、ボリュームの大きかった第4章を除きおおよそ12話前後で完結しており、今回の第13章も今後公開される第14章に直接続くストーリーなのではないかと思われます(完読報酬のカードは!?慶子の!と思いつつ、2年半前のやり方を運営が覚えていないパターンもあると思うので……)。

 

それにしても久々のストーリー更新、各話の間に音ゲーを2回プレイする必要があるのですが、今のストーリーの後に聞きたいのはどの曲だろうなどと考えてプレイする楽曲を選ぶのもなかなか楽しい時間でした。

というわけでここしばらくは設定の開示やコロナ禍での工夫したライブ活動に注目していたエビストの本筋が2年以上ぶりに動き出した興奮そのままに各話の感想をふせったーだと長文になりそうなのでこちらに書き殴っておきたいと思います。

 

【第1話「2032年1月」】

ストーリー上で回想以外で明確に時期が示されたのは第1章 第1話(2031年4月)以来ではないでしょうか。そういった点でもここからの物語が第2部なのだ、という感じが伝わってきますね。ストーリーを追ってきて薄々感じていた「彩芽と杏梨の卒業」について早々に言及されており、アンドロイドとの戦い・学園生活双方のクライマックスが迫っていることを感じさせます。

一方で「2_wEiへの敗北」という歴史を塗り替え、メイのやってきた時間軸での「人類敗北の未来」を回避したかに見えた8/pLanet!!がその後アンドロイドとの戦いに苦戦し続けていることも明らかになります。ハニプラは2_wEiの「心」を動かすことで奇跡的に不戦勝という形で勝利したものの、他の心が芽生えなかったType_Zもまだまだいるだろうということですね。結局のところ、ライブバトルのシステムでは最早人類に勝ち目なしという状況です。個人的な推測では特殊な立ち位置であるType_IDへの置き換わりはまだないのではないのかな、と思います。

 

【第2話「卒業制作発表」】

彩芽、杏梨が卒業にあたって8人でステージに上がることを希望します。卒業生が様々なジャンルで卒業発表を行う、という音の杜学園の制度は、人類の音楽の未来を繋ぐために作られた学園らしいと感じました。早くも3年生の卒業に涙するゆきなですが、ドラマCDで本人が加入前に期待していた通り、ある意味では誰よりもチームに思い入れが強いのかもしれません。

 

【第3話「生徒会室で」】

誰よその男!という感じで急に登場した生徒会副会長・椎葉葵くん。多分一番気が気じゃないのは彩芽兄だと思います。

 

【第4話「2人の進路」】

卒業までの僅かな時間で現在のアンドロイド優勢の状況を覆すのは難しい。卒業後も活動を続けていこうと考える彩芽に対して、卒業後は夢のために渡仏することを告げる杏梨。リレー放送でエビストには2040年ごろまでの年表があることが明らかにされていましたが、もし物語が3年生の卒業後も続くとしても、今の8/pLanet!!としての戦いは2032年3月までということですね。

 

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リレー放送とかで我々が思ってたことだ!

 

【第5章「異変?」】

2年生組のやりとり、ホッとするよね!訪ねてきたほたるやゆきなといい、エビストは各キャラが知っていること・考えていることが意外とバラバラ故に個々にきちんと行動原理があって動いてるなと感心することがあります。

 

【第6章「生徒の声」】

学園に住み着いている子猫たちは第3章から登場していますが、この子猫たちへ接する行動がアンドロイドであるメイの「生命(人間)への関わりたい気持ち」の表れのように感じていました。ゆきなの「ゆきなは芸能人だから〜」という発言はドラマCDで描かれていた入学当初の着ぐるみでのステージのエピソードを思い出しました。

 

【第7章「新しい音楽」】

突然流れてくる「Silent World(フルバージョン1番)」、怖すぎでは?

直接潰しにかかってきた2_wEiがハニプラと関わることで感化されてMotherを裏切ったことも考えると、間接的に自由を奪ってしまうというのは次の戦略として至極真っ当ではありますが、とにかく怖いのは伝播者は善意であるということですね。

絶望の体現者であった2_wEiに様々な痛みを抱えた人間が感情移入していったのと逆に、B.A.Cの虜になる人間はそこに絶対的な希望を見出してハマるので周りにも善意の布教活動をしてくるというのはサイドストーリーでも描かれていました。この2年間でストーリー上で信者と化す登場人物や2度にわたる説法を目の当たりにしているからこそ、「聞けばわかるから!」とついにハニプラのメンバーにB.A.Cの音楽を聞かせてくるキャラクターが登場したことに恐怖できるのはここまでの積み重ねのなせる技だと思いました。突然目の前に現れて喧嘩売ってきた2_wEiと何もかも対照的。

 

【第8話「洗脳」】

二次元アイドルコンテンツのストーリータイトルにこれがくることある!?

桜木ひなたのアンドロイドの音楽も認めた上で、自分の音楽も続けたいという姿勢は対2_wEiでも重要な要素になっていましたが、B.A.Cに対しても何らかの有効打になっていくのかもしれませんね。

 

【第9話「大人の方針」】

卒業制作での「人間の音楽NG」。その原因がアンドロイドの音楽優勢の中で起きた「人間のリアルライブでの暴動事件」というのは些か物騒な話です。あんまりこういう出来事が物語の裏側で起きる二次元アイドルも無いよな、と思いつつそれを理由に難色を示すのが保護者会というのは学園ものとしての要素が生きているなと思いました。ライブバトルと違って、卒業制作のステージはハニプラだけの問題ではないから、8人+先生だけの気持ちや行動力ではどうにもできないですからね。

この暴動事件、作中で本当に起きた出来事なのか?というのも気に掛かるところですね。Motherによる情報操作で人間のリアルライブ制限へ世論を誘導している可能性も十分にあると思う一方、リーディングイベントで描かれたようにこの世界にはアンドロイドに利することであれば不正を働く過激派もいますし、アモル様もライブのMCなんかで「人間の音楽は醜い争い」みたいなこと言ってた気もするので、リアルライブの民度が最悪というパターンもなくは無いかと思います。

 

【第10話「最後の」】

8人に告げられる出演NGと、どうすることもできずにバラバラに去っていくメンバー。「最後の」というのは「最後の音楽」にかかっているのでは無いかと思うのですが、「新しい音楽と最後の音楽」という第13話のタイトルは単純に「脅威として立ち塞がるB.A.Cの掲げる新しい音楽」と「敗北し失われようとしている人間の音楽」的な大きな対立軸の話だと思っていました。「新しい音楽」はまあその通りなんでしょうけど、「最後の音楽」は「2_wEiへの不戦勝後も敗北を重ねメンバーの卒業も迫る8人が縋る、最後に残った8人での希望のステージ」ということもあるのかな、と思いました。そしてその「最後の音楽」は「新しい音楽」に挑むことも許されず、失われようとしている……。

個人的にびっくりしたのが、彼女たちの追い込まれた状況、そしてここから立ち向かう姿としてぴったりの曲が既に存在していることです。


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先行して公開された曲が実はストーリーの展開をなぞっていたことが明らかになった、というパターンは「Precious Notes」でもありましたが、この曲はコロナ禍でライブなどの活動が自由にできない中で、「またライブで再会しよう」というメッセージを込めて作られた(と思われる)完全リアル曲です。多少マシになってはきましたが、コロナによる脅威から「みんなの命を守るため」社会全体の方針で身動きのできない現実と、暴動への警戒により「生徒を守るため」大人の方針で自由を奪われる作中のキャラクターの状況が重なっているのは、意図的なのか偶然なのか気になるところです。

 

【第11話「全部無駄」】

「自分の知らない未来」を勝ち取った結果が、アンドロイドに敗北を重ねリアルライブまで奪われ、「卒業制作」を最後の砦に繋がっていたメンバーが散り散りになっていく現在ということに取り乱すメイ。彼女の目的とこれまでの戦いを考えれば確かに自暴自棄になるくらいあんまりな仕打ち。

リレー放送でも触れられていましたが、理事長とメイが人類の未来のために「褒められたことじゃ無い」ことまでしてきたことって何なんでしょうね。まあアンドロイドと戦う戦士を選出するために素養のある生徒を集めた学校を作ったり、という点だけでもNERVみたいなことやっとんな……という感じではありますが。

理事長室の隠し扉!やっぱりニチアサかロボアニメなのよやってることが……。

 

【第12話「理事長とメイ」】

正攻法では敵わんからここからは大人が命をかけてくぞ!というのは、なんというかラブライブになれずに消えていった数多の二次元アイドルコンテンツの中で生き残ったエビストの生き様感もある台詞だなと思いました。

真の敵は「時代の意思」!というのもデカい話だと思いつつ、本来はそこに立ち向かうために生まれたのが「どん詰まりの状況をひっくり返してくれる存在」デア・エクス・マキナであるMotherなのではという気もしますね。

それにしてもここで次の章への引きになっているの、上手かよ〜!という気持ちと2年半待たせた新エピソードの締めでやることじゃない!という気持ちがせめぎ合い、第2部面白くなるじゃん!という気持ちでいっぱいになりました。

 

 

第14章以降でキーとなるのは、慶子の過去と「時代の意思」にどう立ち向かうのか、卒業制作は実現できるのか、というところですね。Mother誕生の本当の目的や、虎牙優衣関連の謎も明らかになるのかが気になります。個人的にはMotherとともに開発されたサポートAIの存在が気になっているのですが……。

しかしおそらくこの話の続きが見れるのは2ヶ月以上先になるのでは無いかと思います。なぜならその前にB.A.Cのサイドストーリー第2章が控えているからです。おそらく、B.A.Cの物語もこのメインストーリーの裏側として並行して描かれていくのでは無いでしょうか。

 

それにしても、本来はこの第13章は2020年中には公開されるはずだったことを思うと少なくとも1年以上、スケジュールがめちゃくちゃになっていると思うのですが、その間にもB.A.Cのオンラインライブや2_wEiのリアルライブ、そして今回のストーリー上で大人の都合で身動きが取れなくなるハニプラと、情勢を取り入れたような演出を盛り込んできているあたり、運営は東映並みのライブ感の達人だなと思います(そして仕事のスケジュールも東映並)。

 

そして本編がめちゃくちゃな引きの最中、明日には2_wEiの2ndシングル「2 Laugh like a FOOL」が発売し、2ndツアーもスタートします。


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作中・現実ともにリアルライブに制限がかかる中、Motherへの反逆者であり人間でもない虎牙姉妹がどんなメッセージを携えてどんなステージを繰り広げるのか、注目です。

 

2月は2_wEi月間、3月にはB.A.Cのサイドストーリー更新とハニプラのアルバム発売も待っています。2022年も8 beat Story♪から目を離せませんね……!